アメリカ歯周病学会に参加しました!

第103回アメリカ歯周病学会

少し前の話になりますが、アメリカ・マサチューセッツ州のボストンで開催された『第103回 アメリカ歯周病学会』に参加をしてきました。

 

ボストンといえば、歯周病専門医の間でも有名な「タフツ大学」のある州です。

 

今回の学会の副題は『未来の歯周病学のためのナビゲート』ということで歯周病治療の根幹を見直そうといった内容が目立ったような気がしました。

 

非常に勉強になったのが、今世界中で研究が行われている「インプラント周囲炎」に関する発表です。

中でもHonigman先生たちが発表したレーザーを使ったインプラント周囲炎の治療法が非常に興味深い内容でした。

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インプラント周囲炎とは??

インプラント周囲炎とは歯周病のインプラント版だと思ってください。

インプラントの周辺に細菌感染が起こり、炎症が骨にまで達した状態を「インプラント周囲炎」と呼びます。

 

インプラントの表面は骨との接着面積を増やすためにザラザラした表面をしています。

Dental-Implant

しかし、治療後の歯ブラシが下手だとこのザラザラに細菌が定着して、歯周病のような状態を引き起こすのです。

 

タイルの目地のような場所に住み着いた歯周病菌を除去するのは容易ではないことから、世界中の研究者がその殺菌方法を研究しているのです。

 

歯周病専門医だからこそできる繊細なインプラント周囲炎治療

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少し分かりづらいですが、この写真が左が治療前、右が治療後3年後の写真です。

インプラントの左横の骨が黒くなっているのが分かります。これがインプラント周囲炎によって無くなった骨です。

 

ここに歯周病治療の最も基本である、「菌を取り除く手術」をレーザーを使って行うことで一番右の写真のように骨が元に戻っています。

 

実はこれはかなり画期的な治療方法で、これまで多くの研究者がレーザーを使ったインプラント周囲炎の治療を行ってきましたが、ここまで骨が戻っている症例は今回初めて目の当たりにしました。

 

当院ではインプラント治療を行なった方にはそもそも病気にならないように歯ブラシを徹底してもらっていますが、将来的にこういった治療が必要な方が出てきた場合にはレーザーの購入を検討するかもしれません。

 

どんどん進化する歯周病治療の機材と薬剤

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さらに学会に参加した時の楽しみの1つでもある企業展示にももちろん行ってきました!

アメリカ歯周病学会は本当に進んでいて、参加するたびに毎回新しい企業、新しい歯科材料に合間見えることができます。

 

最近はイスラエルなどからの参加も多くなってきており、「卓上超小型医療用レーザー」や「塗るボトックスクリーム」など面白い商品などが展示されていました。

 

またこれから歯科教育に「バーチャルリアリティー」を使用していく動きなどもありました。

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このようにアメリカ歯周病学会は日本の学会では学べないことが多く学べる学会となっています。

次回の大会はカナダのバンクーバーで行うとのことなので、今から参加できるように各方面の調整を図っていきたいと思います。

 

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