歯周病治療の流れ

歯周病専門医が行う歯周病治療の流れ

日本人が歯を失う原因の第一位は歯周病です。多摩市永山の歯医者「福嶋歯科医院」では、歯周病に関する専門的な知識や高度な技術を持った「歯周病専門医」が治療を行います。このページでは、歯周病専門医による歯周病治療の流れをご紹介致します。

以下の図は、最新版のアメリカ歯周病学会の分類をもとに一般の方でもわかりやすいよう改変したものです。ご自身の今の状態にどんな治療が必要なのかご参考にしてください。

歯周病のステージごとの治療方法

歯周病重症度の分類

歯周病の度合いによる治療の進め方

歯肉炎の場合

歯肉炎の場合

歯肉炎は、プラークの磨き残しが原因で引き起こされます。そのため、歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシの正しい使用方法を身に付けて頂くためのアドバイスを致します。炎症がまだ歯肉まで止まっているので、患者様ご自身できちんと口腔ケアを行い、磨き残しがないようすることで炎症が引き、自然治癒していきます。

軽度歯周炎の場合

軽度歯周炎の場合

歯肉炎を放置することで歯周炎へと発展します。歯周病菌によって歯ぐきが炎症を起こし、歯磨きなどをした際に出血するようになります。歯磨きの際の磨き残しが少しずつ溜まり、炎症を起こしている可能性があります。早めに治療を受けましょう。

中等度歯周炎の場合

中等度歯周炎

歯周病が進行して中等度の状態になると、歯ぐきの腫れや炎症が悪化し、出血が酷くなったり、歯周ポケットがさらに深くなったりします。顎の骨や歯根膜などの歯周組織の破壊も始まります。

重度歯周炎の場合

重度歯周炎

歯周ポケットがさらに深くなり、歯ぐきからは血だけではなく膿も出るようになります。歯がぐらつきはじめ、強い口臭も発生します。

抜歯も含めた治療が必要なことが多く、「一口腔一単位」で治療計画を立てていく必要があります。

超重度歯周炎の場合

超重度歯周炎

重度歯周炎がさらに重篤化し、歯が5本以上失われている状態です。歯周組織が破壊的に失われているため、歯周補綴治療を含めた全顎的な治療が必要です。

重度歯周炎と同じく抜歯を含めた治療となる可能性が高く、「一口腔一単位」で治療計画を立てなければ病気の克服が難しい状態です。

歯周病治療の流れ

  • カウンセリング

    STEPカウンセリング

    まずは歯周検査やレントゲン検査を行い、歯周病の進行段階をチェックします。検査結果の説明と同時に、考えられる原因についてもご説明します。また、必要に応じて唾液検査や細菌検査なども追加して行います。

  • 歯周基本治療

    STEP歯周基本治療

    歯周病の基本治療は口腔内環境を整えるための治療です。患者様の口腔内の状態や症状に合わせて、一般歯科で行う治療に加えて歯ぐきに対する治療も行っていきます。

    • ブラッシング指導
    • クリーニング(スケーリング・ルートプレーニング)
    • 虫歯治療
    • 抜歯治療
    • 汚れが溜まりやすい形状の詰め物や被せ物の再治療
    • 矯正治療
    • 動揺歯の固定
    • 禁煙指導
  • 再検査(歯周基本治療終了後)

    STEP再検査(歯周基本治療終了後)

    歯周基本治療が終了してから2週間以上の期間を空け、歯ぐきの変化を待ってから改めて検査を行います。検査の結果によって、再度歯周病治療を行なうか、もしくはメインテナンスへと移行するかを判断します。中等度~重度の歯周病の場合、多くが歯周外科治療へと移行していきます。

  • 歯周外科治療

    STEP歯周外科治療

    歯周基本治療で改善しない歯周病に対しては外科手術を行います。歯周外科治療はさまざまな種類の方法があり、「歯周ポケット」や「歯槽骨の状態」「角化歯肉の量」など、口腔内の状態に合わせて最適な術式を選択していきます。また欠損歯に対するインプラント治療も行います。

  • 再検査(歯周外科治療後)

    STEP再検査(歯周外科治療後)

    歯周外科治療が完了してから3ヶ月後を目安に再検査を行います。検査結果から歯周補綴への移行の決定や、メインテナンスの時期などを決めます。

  • 歯周補綴治療

    STEP歯周補綴治療

    重度の歯周病では、残っている歯や歯槽骨が少ないため「歯周補綴(ししゅうほてつ)」を行い、歯周組織の安定化を図ります。残った歯を安定させるためには、残った歯同士を連結させたり新たな支えを作らなければなりません。

    歯を連結する方法が「ブリッジ」、新たな支えを作る方法が「インプラント」です。また、入れ歯とブリッジの良いところを組み合わせた「コーヌステレスコープ」という特殊な入れ歯も歯周補綴で選択することがあります。どれが一番良いということはなく、口腔内の状態に合わせて最適な治療方法を選択する必要があります。

  • メインテナンス

    STEPメインテナンス

    歯周病治療が終わった後は、再発しないようにメインテナンスを行います。一般的に3ヶ月ごとにメインテナンスを行い、常に健康な状態が維持できるようにしていきます。重度の歯周病の場合は1ヶ月ごとにメインテナンスを行い、歯周病の状態が安定してからは通常通りの3ヶ月ごとのメインテナンスへと移行させます。

    メインテナンス中も治療中と同じく、ホームケアを適切に行うことが治療後の状態を維持することにつながります。

歯周病治療が重要になるその他の治療

歯周病治療×矯正治療

歯周病治療×矯正治療

矯正治療の重要な目的は、単に見た目を改善することだけではありません。口腔内のバランスを整えることで機能面を改善する目的もあります。乱れた歯並びや不適切な噛み合わせによって口腔内に強い力がかかり、さらに汚れまで付着してしまうと、歯周病は加速度的に進行していきます。

また、歯根の表面に歯石が付着したまま矯正治療を行なうと、歯周病を悪化させながら歯を動かすことになりかねません。矯正治療だけを進めるのではなく、歯周病専門医の元で精密な検査を行い、歯ぐきの状態を整えたうえで矯正治療を行うことで、歯周病を進行させるリスクや後戻りしてしまうリスクが避けられます。

歯周病と矯正治療について

歯周病治療×インプラント治療

歯周病治療×インプラント治療

入れ歯やブリッジは治療方法としては優秀ですが、どちらも残った歯に負担をかけてしまうため、負担がかかっている歯が抜けていくという「負の連鎖」が起きてしまいます。インプラントを歯周病治療に組み合わせることで、残った歯にかかる負荷を分散し、負のスパイラルを断ち切ることができます。その結果、治療後の良好な状態がより長く続くようになります。

インプラント治療も完璧な治療ではありませんので、適材適所、口腔内の状態に合わせて選択していくことが大切です。インプラントも天然の歯と同じく、定期的なメインテナンスを行うことで長期的な安定につなげることができます。

歯周病とインプラント治療について

歯周病治療について

歯周病専門医が在籍する
永山の歯医者 「福嶋歯科医院」

WEB診療予約