再生療法について

失われた歯周組織を再生させる再生療法

歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの隙間の歯周ポケットが深くなります。歯周ポケットの細菌が増殖することで、歯を支えている歯槽骨が溶けてしまいます。このような場合に行うのが、歯周組織の再生療法です。

多摩市永山の歯医者「福嶋歯科医院」では、歯周病によって破壊された歯周組織を再生する治療を行っています。「重度の歯周病で歯が残せないと言われた方」や「インプラント治療で顎の骨が足りないと言われた方」に向いている治療法です。

再生療法の種類

骨を再生する治療

GTR法

失ってしまった骨を再生する再生療法は、術前の診査・診断が非常に重要です。再生療法ではプローブ検査に加えて、レントゲン検査やCT撮影などを行って、現在の口腔内の状態を正確に把握し、全体的な治療の流れを決めていきます。

歯槽骨の再生治療は「組織工学」に基づいて行われ、「組織工学の3要素」と呼ばれる足場・細胞・成長因子の3つの要素を安定化させることで、歯周組織が再生するのを促します。

GTR法

GTR法

「メンブレン」と呼ばれる特殊な膜を患部に貼り付けておくことで、破壊された顎の骨の再生を促します。歯を支える歯槽骨は成長するまでに時間がかかります。GTR法で使用するメンブレンは、骨を作りたい場所に「結合組織」や「上皮」といった軟組織が入り込むことを防ぎ、歯槽骨がゆっくり成長できるためのスペースを確保してくれる歯科材料です。

また、インプラント治療に必要な骨を作る「GBR」という治療もあり、同じくメンブレンを用いて再生を行います。

エムドゲイン

エムドゲイン

「エムドゲイン」というブタ由来の特殊なたんぱく質を使用して、歯周組織の再生を促す方法です。使用するのは生体由来の材料ですが、厚生労働省から正式に認可をされている歯科材料であるため安全性は保障されています。

エムドゲインに含まれるアメロジェニンというタンパク質は、ヒトの歯が作られる過程で分泌されます。そのタンパク質を歯根に塗布することで、「歯根膜」を再生させ、歯槽骨を作る細胞を呼び出す効果があります。GTR法と併用することで歯周組織の「真の再生」を期待することができます。

Gem21s法

Gem21s法

「Gem21s法」とは、人工の骨とrhPDGFという血小板に含まれる成長因子を組み合わせて行う再生療法です。歯槽骨を作る細胞の足場となる素材によって作られているため、GTR法やエムドゲイン治療と同じように歯周組織を再生させる効果があります。

rhPDGFを使用した再生療法の研究によると、80%の確率で骨が平均2mm、歯周ポケットが6mmも改善したというデータがあり、中等度~重度の歯周病の患者様に適しています。

PRGF‐Endoret®法

PRGF‐Endoret®法

患者様ご自身の血液を採血し、その場で「PRGF」を作成します。歯周組織が失われた部位へ移植することで、歯周組織の再生を促す最先端の再生治療です。血小板や成長因子を多く含むため、治癒が早くなる特徴もあります。

歯周病によって歯槽骨がなくなってしまった場合だけでなく、歯肉退縮に対する歯ぐきの再生や矯正治療前の歯肉の性状の改善などにも有効な治療法です。

特に、当院で使用している「PRGF‐Endoret®」は白血球を含まないため、術後に炎症が起きにくいという特徴があります。

歯ぐきを再生する治療

歯肉を移植する目的として多いのが、「歯周病によって硬い歯ぐきが失われてしまった場合」と「歯ぐきが下がって部分的に歯根が露出した場合」が該当します。硬い歯ぐきがなくなった場合、骨の裏打ちがない部分に歯肉を移植すると安定しない歯肉になってしまうため、骨の裏打ちがあることが重要な条件になります。

歯ぐきが下がってしまった場合は、露出した歯根を覆うように移植するため、露出してしまった面積が大きいと移植した歯ぐきが定着しづらくなります。採取できる歯肉にも限りがあるため、広い面積の歯肉移植を行う場合は数回にわたって治療を行うことになります。

SCTG(上皮下結合組織移植術)

SCTG(上皮下結合組織移植術)

歯ぐきが下がって歯根が露出していたり、プラークが溜まりやすい箇所に結合組織を移植する治療を「SCTG」と言います。上皮を残して結合組織だけを採取するため、術後の痛みが少ないのが特徴です。また、FGGと比べて周りの組織となじみやすいため、より自然で美しい歯ぐきを作ることができます。

SCTGは歯ぐきのボリュームを増やせるだけでなく、矯正治療後の歯ぐきの退縮防止を目的とした歯ぐきの性状改善や、歯間乳頭(歯と歯の間の三角形の歯ぐき)が潰れてしまった場合の再建にも有効です。

FGG(遊離歯肉移植術)

FGG(遊離歯肉移植)

「FGG」とは、歯肉が下がって歯周病が再発する危険性がある歯ぐきに対して、口蓋の上皮を移植する治療法です。移植する歯肉は、厚みがあるため丈夫な歯ぐきを作ることが可能です。その反面、色調が周りの歯肉と若干異なるという欠点があります。歯周病治療の一環として行うほか、インプラント治療などと併用して行うことがあります。

根面被覆

根面被覆

歯周病や矯正治療後などに歯ぐきが下がってしまった場合、歯肉を移植することで審美性を改善できる治療法が「根面被覆」です。この治療法では、結合組織を移植するので周りの歯ぐきと施術後の歯ぐきの色調が合いやすいのが特徴です。また、歯根が露出することにより起きる知覚過敏を抑制する効果も期待できます。

歯肉移植について

歯肉移植を行う場合、患者様の口腔内には「移植する側」と「移植片を採取してくる側」の2箇所の傷口ができます。移植片を採取する部位には「口蓋動脈」という太い血管があるため、血管があると予想される位置を避けて移植片を採取していきます。

採取した移植片は、最初の2日ほどは滲み出てくる血液によって生存するため、移植片の形を滑らかに整え、移植する部位にきっちりと縫合して密着させることで生着する確率を上げていきます。

採術後1週間後には移植片に血管網ができ、1ヶ月後までには生着するため、傷口が比較的早期に安定する治療方法です。

大切な歯ぐきを保つために

大切な歯ぐきを保つために

歯ぐきが下がってきてしまう原因の一つとして、噛み合わせの問題が挙げられます。そのため、噛み合わせを調整したり、マウスピースを装着したりする場合もあります。その他にも、過度のブラッシングが歯ぐきを退縮させる原因となることもあるため、治療後は歯ブラシの使い方も指導し、健康な歯と歯ぐきを保てるようサポート致します。

歯周病治療について

歯周病専門医が在籍する
永山の歯医者 「福嶋歯科医院」

WEB診療予約