歯周病について

HOME > 歯周病について

歯周病とは

歯周病とは

「歯のまわりの病気」=歯周病。これは歯を支えるまわりの組織が感染を起こす病気です。初期段階ではあまり自覚症状がありませんが、もし「歯ぐきの腫れ」や「歯ぐきからの出血」、「強い口臭」があるなら、それは歯周病のサインかもしれません。治療せずに悪化させると歯を失うことにもつながる病気ですので、しっかり理解して早めの治療や予防につなげましょう。

こちらでは歯周病の基礎知識についてご紹介します。気になる症状がありましたら、お気軽に東京都多摩市永山駅より徒歩8分の歯周病専門医のいる「福嶋歯科医院」にご相談ください。

歯周病について

歯周病について

歯のまわりの組織には歯を支えている顎の骨(歯槽骨:しそうこつ)や歯と骨をつなぐ「歯根膜(しこんまく)」、そして「結合組織」や「角化歯肉」などたくさんの組織があります。これらの部位が感染を起こしてしまうのが歯周病です。お口の中には300~500種類の細菌が存在しますが、その中の3種類が歯周病との関連が深く、ほかの25種類ほどの細菌とともに感染症を引き起こします。

進行の早い特殊な歯周病を除いて、一般的に歯周病は数年かけて進行します。初期段階にはあまり自覚症状がなく、徐々に歯ぐきの腫れや出血などの症状が出てくるため最初は見過ごされることが多い病気です。そのため、歯がグラつきはじめても「加齢」と錯覚されてしまうことがあります。

歯周病は、お口の中の「静かな火傷」と称されることがあります。火傷を起こすとさまざまな反応を起こして炎症が起き、傷が治っていきますが、炎症状態が長引くと、「治る見込みがない」と判断され、感染部位を切り離して体外に出そうとするのです。歯周病の場合、歯の根の周囲に細菌が付着した状態が続くと、「治る見込みがない」と判断され、歯を支えている顎の骨が溶かされていき、歯とまわりの組織を身体から切り離そうとします。その結果、歯が抜けてしまうのです。

             
多摩市歯周病疾患の結果
多摩市歯周疾患結果

歯周病は日本人の80%がかかっている病気と言われていますが、実際に多摩市の場合はどうなのかを見てみましょう。

厚生労働省のデータによると歯周病の健康診断に訪れた多摩市民433人のうち、376人(87%)が「要精密検査」という結果になっています。

多摩市が主催している歯科検診というのは全部で28本ある歯のうち6本だけを調べる簡単なものなので、その中で要精密検査が必要という判断されるということは少なくとも歯肉炎以上の病気にかかっていることが考えられます。

また日野市以外の八王子市や町田市、日野市、稲城市も同様の結果が出ています。
多摩市の周辺にお住いの方は歯周病の詳しい検査を受けてください。

多摩市歯周疾患結果(平成27年)

歯周病の原因

一般的な歯周病は数年かけて進行しますが、次の2つの条件が重なってしまうと半年単位で急速に症状が進行してしまうという報告があります。

プラーク
プラーク

プラークとは、何百種類もの細菌がつくる「バイオフィルム」と粘膜の細胞などが混ざったもの。バイオフィルムは細菌の養分を取り入れ、排泄物を捨てることができますが、細菌に有害な水や薬剤を通しにくくするバリア機能があるのでとても厄介です。リンパ球などの免疫細胞も届きにくいといわれています。

バイオフィルム内の細菌は毒素を吐き出します。そして細菌が死んでしまった後も菌体自体が毒性を帯びているため、炎症反応を引き起こし続けます。歯周病の原因となる炎症を抑えるためには、バイオフィルムを含むプラークを壊して取り除かなければなりません。

噛み合わせ
噛み合わせ

それぞれの歯には役割があり、すべての歯が一体となって最大で60kg以上もかかる咬合力をバランスよく分散させています。「よい噛み合わせ」は、噛んだときには奥歯だけが当たり、前歯は紙一枚のすき間がある状態です。そして、歯を左右にギシギシ動かすときには前歯や犬歯だけが当たる状態です。

しかし噛み合わせが悪いと、一部の歯に負荷がかかり、歯を揺さぶってしまうことがあります。歯並びが悪かったり、歯ぎしり・食いしばりをしたり、歯を失ってしまったりすると、歯への負担が大きくなります。すると歯と顎の骨をつないでいる「歯根膜」という腱に悪影響を与え、歯の位置や角度が変化してしまうことがあるのです。そしてさらに噛み合わせが乱れていくことにつながります。

過度の負担がかかっている部位に、プラークが付着すると歯周病が加速的に進行することが報告されています。気になる症状がありましたら、なるべく早くご相談ください。

歯周病の検査方法

口腔内写真撮影
口腔内写真撮影

口腔内の治療前後の写真を一眼レフカメラで撮影することで、病気の状態や治療の効果をより客観的に把握しやすくします。また患者様がご帰宅後にその他の検査データとともに具体的な治療計画を立てるためにも使用します。

歯周ポケット検査
歯周ポケット検査

歯周ポケット(歯と歯ぐきの溝)は歯周病の進行にともない、徐々に深くなります。プローブという器具を使い、その深さを測ることで、歯周病の進行度合いを調べます。

歯の動揺度検査
歯の動揺度検査

歯周病は進行にともない歯を支える顎の骨が溶かされるので、歯がグラつきだします。歯をピンセット状の器具でつまみ、どの方向にどのくらい動くかを調べます。

BOP(歯肉からの出血の検査)
BOP(歯肉からの出血の検査)

炎症を起こしている歯ぐきは歯周ポケットの検査をした時に出血します。これにより今現在炎症が起きているかどうかを調べる事ができます。また同時に排膿が起きているかも検査します。

PCR(プラークの付着具合の検査)
PCR(プラークの付着具合の検査)

歯周病の大きな原因であるプラークが、どれくらいついているのかを調べます。1つの歯につき4箇所調べ合計してどれくらいの割合についているか具体的な数字を出していきます。

角化歯肉幅の検査

歯周病を再発させないためにとても重要な硬い歯ぐきがどれくらい残っているかを調べます。硬い歯ぐきがないほどプラークが溜まりやすく、ブラッシング時の痛みを伴います。

レントゲン検査
レントゲン検査

レントゲン写真を撮影することで、肉眼では確認することのできない骨の状態を観察することができます。当院では従来に比べて被爆量の少ないデジタルX線撮影装置を導入しています。

細菌検査

口腔内の細菌の種類や数を検査します。歯周病のタイプや進行度合いが分かるので、的確な診断につながります。また位相差顕微鏡を使った検査ではリアルタイムで細菌を見る事ができます。また「侵襲性歯周炎」といった特殊な歯周病の場合は必須の検査です。

歯周病の症状

歯周病は歯ぐきが炎症を起こしている「歯肉炎」と歯を支える組織にまで炎症が進んだ「歯周炎」に分けられます。そして「歯周炎」もその進行度合いによって3段階に分けることができます。

歯肉炎・軽度歯周炎 歯肉炎・軽度歯周炎 歯ぐきが軽い炎症を起こしはじめ、歯周ポケットが少し深くなります。ブラッシングのときに出血することがありますが、痛みはほとんどありません。
中等度歯周炎 中等度歯周炎 炎症が歯を支える顎の骨にまで達した状態です。歯がグラつきはじめ、歯ぐきが腫れ、出血があり、歯が浮く感じや口臭が現れます。
重度歯周炎 重度歯周炎 歯を支える顎の骨が半分以上溶かされた状態です。歯ぐきが下がり、歯がグラつき、膿が出て、強い口臭があります。放っておくと歯が抜け落ちてしまいます。