
「何歳からインプラントができるの?」「高齢でもインプラントは受けられる?」というご質問をいただきます。この記事では、インプラント治療を受けられる年齢の目安と、年齢よりも大切な判断のポイントを歯周病専門医が解説します。
この記事のポイント
- インプラントは、あごの骨の成長が止まってから行うのが原則
- 一般的には20歳を過ぎてから行うことが多い
- 上限の年齢はなく、高齢の方でも全身の状態がよければ受けられる
- 年齢よりも、全身の健康状態・骨の状態・治療後の手入れができるかが大切
何歳から受けられる?
インプラントは、あごの骨に埋め込んで固定する治療です。成長期のお子さんにインプラントを入れると、あごの骨が成長して周りの歯の位置が変わっていくのに対し、インプラントは骨と一体化して動かないため、歯並びやかみ合わせとずれが生じてしまいます。
そのため、インプラントはあごの骨の成長が止まってから行うのが原則で、一般的には20歳を過ぎてから行うことが多いです。骨の成長が止まる時期には個人差があるため、若い方の場合はレントゲンなどで成長の状態を確認して判断します。
何歳まで受けられる?
インプラント治療に年齢の上限はありません。複数の研究をまとめた分析では、年齢そのものはインプラント周囲炎のなりやすさとは関係しないと報告されています。高齢の方でも、全身の状態がよければインプラント治療を受けることができます。
出典:Dreyer H, et al. Epidemiology and risk factors of peri-implantitis: A systematic review. J Periodontal Res. 2018;53:657-681
年齢よりも大切な判断のポイント
| ポイント | 確認すること |
|---|---|
| 全身の健康状態 | 糖尿病、心臓病、高血圧などがある場合は、病気のコントロールの状態を確認し、必要に応じて主治医と連携する |
| 服用中のお薬 | 骨粗しょう症の薬や血液をサラサラにする薬などは、手術の計画に影響することがあるため、必ずお知らせください |
| あごの骨の量・質 | CTで確認し、足りない場合は骨を増やす治療を検討する |
| 歯周病の状態 | 残っている歯の歯周病を先に治療する |
| 治療後の手入れ | 毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスを続けられるか。将来、手入れが難しくなった場合のことも含めて計画する |
| 喫煙 | 骨との結合やインプラント周囲炎に影響するため、禁煙が望ましい |
インプラントができるかどうかの詳しい条件は「インプラントができる口腔状態とは」をご覧ください。
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