
前歯を失ってインプラントを検討するとき、まず気になるのが費用だと思います。インプラントは自費診療のため、医院や地域、お口の状態によって費用が大きく変わります。この記事では、前歯のインプラントにかかる費用の内訳と、奥歯より費用がかかりやすい理由を、歯周病専門医の立場からご説明します。
この記事のポイント
- 当院の前歯のインプラントは、1本あたり759,000円(税込)〜が目安です(埋入手術+被せ物)
- 前歯は見た目を整えるために、骨造成や歯ぐきの移植が追加で必要になることがあります
- インプラントの費用は医療費控除の対象になります
前歯のインプラントにかかる費用の内訳(当院の場合)
| 項目 | 費用 (税込) |
必要になる場合 |
|---|---|---|
| インプラント埋入手術 | 484,000円〜(1本) | 必ず必要(5年保証への登録料を含む) |
| 上部構造(被せ物) | 275,000円〜(1本) | 必ず必要 |
| 骨造成(GBR) | 220,000円〜 | 骨の幅や高さが足りない場合 |
| 上皮下結合組織移植術 (歯ぐきの移植) |
99,000円 | 歯ぐきのボリュームや形を整える場合 |
埋入する本数が多い場合は、1本あたりの費用が割安になります。費用の詳細は料金表をご覧ください。
前歯のインプラントが奥歯より費用がかかりやすい理由
見た目への要求が高い
前歯は笑ったときや話すときに見えるため、被せ物の色や形だけでなく、歯ぐきのラインまで周りの歯と調和させる必要があります。歯ぐきがやせている場合は、歯ぐきの移植で形を整えることがあります。
前歯の骨は薄く、骨造成が必要になりやすい
上の前歯の骨はもともと薄く、歯を失うと短期間で吸収してやせていきます。歯根が割れて抜歯になった場合などは、表側の骨が大きく失われていることも少なくありません。骨が足りないままインプラントを入れると、歯ぐきが下がって金属が見えたり、長持ちしなかったりする原因になるため、骨造成を組み合わせることがあります。
実際に、歯根が割れて前歯の骨が大きく失われた状態から骨造成を行った症例を「PRGFを用いた前歯の骨造成とインプラントの症例」でご紹介しています。
費用の負担を軽くするために
インプラント治療の費用は、医療費控除の対象になります。1年間に支払った医療費が一定額を超えると、確定申告によって所得税の一部が戻ってきます。詳しくは「インプラントは医療費控除が適用される?計算方法は?」をご覧ください。
また、インプラントを長く使うためには、治療後の定期的なメインテナンスが欠かせません。歯周病がコントロールされていない状態でインプラントを入れると、インプラント周囲炎によって再治療が必要になり、結果的に費用がかさむこともあります。当院では歯周病専門医が、歯周病の治療とあわせてインプラント治療を行っています。
治療に伴うリスクについて
インプラント治療は外科手術を伴うため、術後に腫れや痛み、内出血が出ることがあります。骨造成を行う場合は治療期間が長くなり、骨の再生が十分に得られないこともあります。また、治療後のケアが不十分な場合、インプラント周囲炎になる可能性があります。インプラント治療は自費診療(公的医療保険の適用外)です。
動画でも解説しています
※動画は2024年収録のため、最新の費用は記事内の表をご覧ください。
関連ページ:歯周病専門医が考えるインプラント/インプラントができる口腔状態とは/奥歯のインプラント治療の費用相場は?/インプラントの寿命はどれくらい?
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