
この症例のポイント
✅歯周病は安定していましたが、かみ合わせの負担を減らすために矯正をしました
✅下の前歯のガタガタと、前歯の反対咬合を整えました
✅インビザラインGOで、アライナー14枚・約7か月(IPRあり・非抜歯)
✅治療後も3か月ごとにメインテナンスに通われています
先代の院長のころから通われている60代の女性の患者さんです。歯周病はよくコントロールされていましたが、将来の奥歯の歯周病の悪化を防ぐため、インビザラインGOでかみ合わせを整えました。
症例の概要
| 患者 さん |
60代・女性 |
|---|---|
| 背景 | むし歯の治療、他院で入れたインプラントの被せ物の作り直し 右上の小臼歯の歯根端切除術を当院で実施 |
| 診断 | 下の前歯の叢生 (歯の重なり) 前歯の一部の反対咬合 |
| 治療 内容 |
インビザラインGO(IPRあり・非抜歯) |
| 期間 | 約7か月 (アライナー14枚・1週間ごとに交換) |
| 費用 | 572,000円 (自由診療) |
歯周病が安定しているのに、なぜ矯正を?
前歯のかみ合わせのせいで、奥歯に横向きの強い力がかかっていたからです。あごを前に動かしたとき、前歯で正しく誘導できていませんでした。
✅下の前歯が重なって並んでいました
✅前歯のかみ合わせが、一部反対になっていました
✅あごを前に動かすと、奥歯に負担がかかっていました
福嶋歯科医院 院長
歯周病専門医
福嶋 太郎
かみ合わせの強すぎる力(咬合性外傷)は、それだけで歯周病を起こすわけではありません。ただ、歯ぐきに炎症があると、歯を支える骨が失われるのを早める要因になります。今が安定しているうちに、力のかかり方を整えておきたいと考えました。
歯並びはどう変わった?
下の前歯の重なりがとれ、前歯で正しくかみ合うようになりました。
▶ 再生すると、歯が少しずつ動く様子が見られます(約16秒)。
※治療計画(クリンチェック)のシミュレーションです。実際の結果とは異なる場合があります。
マウスピース矯正の内容
- アライナー14枚を、1週間に1枚ずつ交換しました
- IPRで歯と歯の間にすき間をつくり、歯は抜いていません
- 治療は問題なく進みました




※口腔内スキャナーで撮影した3Dデータです。治療前と治療後でスキャンした範囲が少し異なります。
治療後はどうしているの?
3か月ごとのメインテナンスで、歯ぐきとかみ合わせの状態を確認しています。
治療期間
約7か月
アライナー
14枚
定期メインテナンス
3か月ごと
今日からできること
✅あごを前に出したとき、どの歯が当たるか意識してみましょう
✅奥歯の歯ぐきの腫れや、しみる感じに気をつけましょう
✅歯周病が安定していても、かみ合わせのチェックを受けましょう
かみ合わせや歯の負担が気になる方のご相談も歓迎です。詳しくは「歯周病と矯正治療」、「矯正の症例集」をご覧ください。
費用
| 治療内容 | 費用 (税込) |
|---|---|
| インビザラインGO (診断料・アライナー・調整料・リテーナーを含む) |
572,000円 |
| インビザラインGO Plus (同上) |
693,000円 |
- いずれも自由診療・現在の料金です
- 定期的なメインテナンスは保険診療で、別途費用がかかります
リスク・副作用
- マウスピースを替えた数日間、痛みや違和感が出ることがあります
- 歯ぐきが下がる、根が短くなる、歯の間にすき間ができることがあります
- リテーナーを使わないと、歯並びが戻ることがあります
- IPRのあと、一時的に冷たいものがしみることがあります
- インプラントの近くでは、歯の動かし方に制限が出ることがあります
インビザラインについて(未承認医療機器に関する説明)
- インビザラインのマウスピース型矯正装置(完成物)は、医薬品医療機器等法(薬機法)上の承認を受けていない矯正装置です。
- 入手経路:米国アライン・テクノロジー社の製品を、同社の日本法人(インビザライン・ジャパン)を通じて入手しています。
- 国内の承認医療機器等の有無:マウスピース型矯正装置の材料として薬機法の承認を受けたものはありますが、インビザラインの装置(完成物)としての承認はありません。
- 諸外国における安全性等:インビザラインは米国アライン・テクノロジー社(1997年創業)が開発した矯正システムで、1998年に米国食品医薬品局(FDA)の認可を受けています。同社の年次報告書によると、これまでに世界で2,200万人以上が治療を受けており、100か国以上で提供されています(2025年末時点)。
- 未承認の医療機器のため、万が一重い副作用が生じた場合に、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
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- 料金表
※患者さんの同意を得て掲載しています。効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。
執筆:福嶋歯科医院 院長 福嶋 太郎(日本歯周病学会 歯周病専門医)
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