インプラントのメーカーにはどの様な種類があるか?

インプラントには、世界中に数百種類ともいわれる多くのメーカー・製品があります。見た目では違いが分かりにくいものの、メーカー選びはインプラントを長く使ううえで大切なポイントです。この記事では、インプラントメーカーを選ぶときの考え方と、当院で使用しているメーカーについて歯周病専門医が解説します。

この記事のポイント

  • インプラントのメーカーは世界に数百種類あるといわれる
  • 選ぶポイントは「将来も部品が手に入る大手メーカー」であることと「研究・臨床データの蓄積」
  • 当院では、主にZimVie(ジンヴィー)社のインプラントを使用
  • 症例に応じて、CleanImplant財団の認証を受けたデンツプライシロナ社のインプラントも使用

メーカー選びで大切な2つのポイント

将来も部品が手に入ること

インプラントは10年、20年と使う治療です。かぶせ物の作り直しやネジの交換には、そのメーカー専用の部品が必要です。小さなメーカーの場合、将来メーカーがなくなったり、部品の供給が止まったりするおそれがあります

研究・臨床データが豊富なこと

長い期間にわたって多くの患者さんで使われ、研究で結果が確かめられているインプラントは、長期的な予測が立てやすくなります

引っ越しなどで別の歯科医院でメンテナンスを受ける場合も、広く使われているメーカーであれば対応できる医院が多く、安心です。

当院で使用しているインプラント

ZimVie(ジンヴィー)社【主に使用】

米国のメーカー。前のモデルから20年以上の臨床実績があるシリーズを使用。抜歯してすぐにインプラントを入れる場合や、やわらかい骨でも安定を得やすい設計

デンツプライシロナ社

世界的な歯科メーカー。当院で使用している製品は、CleanImplant財団の認証を受けています。症例に応じて使用

どちらも、世界中で広く使われている大手メーカーの製品です。骨の状態や部位、治療計画に合わせて使い分けています。

CleanImplant財団の認証とは

CleanImplant財団は、ドイツを拠点とする独立した非営利の団体です。市販されている滅菌済みのインプラントを、電子顕微鏡などで分析し、製造工程で残った汚れや異物が表面にないかを調べています。一定の基準を満たした製品には「Trusted Quality」の認証が与えられます。

インプラントは体の中に長く入れておくものです。表面の清浄さが第三者機関によって確認されていることは、製品選びのひとつの安心材料になると考えています。

メーカーよりも大切なこと

どんなに良いインプラントを使っても、治療前の診断や手術の精度、治療後のメンテナンスが不十分であれば、長く使うことはできません。当院では、CTを用いた治療計画、歯周病の治療、治療後の定期的なメンテナンスまで含めて、インプラントを長持ちさせることを大切にしています。

当院は、どんな基準でインプラントを選んでいるの?

長い実績とデータ

長期間の研究データが多いメーカーを選んでいます

部品の供給

何年たっても、修理用の部品が手に入ることが大切です

表面の清潔さ

製造時の汚れが少ないことを確かめた製品を使っています

当院では、ZimVie・ストローマン・デンツプライシロナの3社を、お口の状態に合わせて使い分けています。

Q. 他院で入れたインプラントでも、診てもらえる?

A. 診ることはできます。メーカーがわかると、部品の手配や修理がしやすくなります。治療を受けた医院の情報をお持ちください。

当院のインプラント治療の考え方は「歯周病専門医が考えるインプラント」をご覧ください。

今日からできること

✅インプラントのメーカー名を、治療を受けた医院に確認しておきましょう

✅保証の期間と条件を、確かめておきましょう

✅定期的なメンテナンスを続けましょう

動画でも解説しています

関連ページ:歯周病専門医が考えるインプラント/インプラント治療の流れ/料金表

執筆:福嶋太郎(福嶋歯科医院 院長/日本歯周病学会 歯周病専門医)

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