
この症例のポイント
✅20年以上の食いしばりで、奥歯に負担がかかっていた方です
✅インビザラインGOでかみ合わせを整えました(14枚・約4か月・矯正のための抜歯なし)
✅右下の奥歯はインプラント、左上の奥歯3本はジルコニアで立て直しました
✅3か月ごとのメインテナンスで、力の負担を見守っています
食いしばりが強く、奥歯の歯ぐきに炎症を起こしやすかった60代の女性の患者さんです。かみ合わせの矯正と、奥歯の治療を組み合わせて立て直しました。
症例の概要
| 患者 さん |
60代・女性 |
|---|---|
| 主訴 | 食いしばりが強く、奥歯の歯ぐきに炎症を起こしやすい ストレスがかかると痛む |
| 治療 内容 |
食いしばりへの対応 インビザラインGO(IPRあり・矯正のための抜歯なし) 右下の奥歯の抜歯と骨造成(GBR)、インプラント 左上の奥歯3本をジルコニアに |
| 期間 | 2024年5月〜2025年8月 (インビザラインGOは約4か月・アライナー14枚) |
| 費用 | 下の「費用」をご覧ください |
食いしばりは、歯や歯ぐきにどう影響するの?
歯や歯ぐきに、くり返し強い力がかかります。この方も、問診票に「かみしめ・食いしばりが20年以上続いている」と書かれていました。
✅奥歯の歯ぐきに炎症を起こしやすい状態でした
✅ストレスがかかると痛みが出ていました
✅下の歯にマウスピースを使われていました
福嶋歯科医院 院長
歯周病専門医
福嶋 太郎
食いしばりの力は、歯がすり減る・欠ける・被せ物が外れるなど、さまざまなトラブルのもとになります。歯並びとかみ合わせを整えて力を分散させ、そのうえで奥歯を補う順番で進めました。
治療はどんな順番で進めたの?
- かみ合わせの矯正:2024年6月〜10月。インビザラインGOでかみ合わせを整えました
- 奥歯の修復:左下の奥歯をコンポジットレジンで修復し、左上の奥歯3本をジルコニアの被せ物にしました
- 右下の奥歯の治療:根の先の炎症のため抜歯し、同時に骨造成(GBR)。2025年3月にインプラントを入れました
- メインテナンス:2024年9月から3か月ごとに通われています
歯並びはどう変わった?
歯並びが整い、奥歯でバランスよくかめるようになりました。
▶ 再生すると、歯が少しずつ動く様子が見られます(約16秒)。
※治療計画(クリンチェック)のシミュレーションです。実際の結果とは異なる場合があります。
マウスピース矯正の内容
- アライナー14枚を、1週間に1枚ずつ交換しました
- IPRで歯と歯の間にすき間をつくり、矯正のための抜歯はしていません
- 2025年8月にリテーナーをお渡ししました





※口腔内スキャナーで撮影した3Dデータです。治療前と治療後でスキャンした範囲が少し異なります。
治療の結果は?
矯正の期間
約4か月
ジルコニアの被せ物
3本
定期メインテナンス
3か月ごと
食いしばりのくせは、治療後も続くことがあります。メインテナンスで、歯や被せ物にかかる負担を確認しています。
今日からできること
✅日中、上下の歯が触れていないか意識してみましょう
✅朝起きたときのあごの疲れや歯の痛みに気をつけましょう
✅奥歯の歯ぐきの腫れが続くときは、かみ合わせも診てもらいましょう
食いしばりやかみ合わせが気になる方のご相談も歓迎です。詳しくは「歯周病と矯正治療」、「インプラント」、「矯正の症例集」をご覧ください。
費用
| 治療内容 | 費用 (税込) |
|---|---|
| インビザラインGO (診断料・アライナー・調整料・リテーナーを含む) |
572,000円 |
| 骨造成 (GBR・PRGFを含む) |
220,000円 |
| インプラント (1本・上部構造を含む) |
759,000円 |
| ジルコニアの被せ物 (ジルコマックス・77,000円×3本) |
231,000円 |
- いずれも自由診療・現在の料金です
- コンポジットレジンの修復と定期的なメインテナンスは保険診療です
リスク・副作用
- マウスピースを替えた数日間、痛みや違和感が出ることがあります
- 歯ぐきが下がる、根が短くなる、歯の間にすき間ができることがあります
- リテーナーを使わないと、歯並びが戻ることがあります
- IPRのあと、一時的に冷たいものがしみることがあります
- 抜歯・骨造成・インプラントは手術のため、腫れや痛みが出ることがあります
- 食いしばりが続くと、被せ物が欠けたり外れたりすることがあります
インビザラインについて(未承認医療機器に関する説明)
- インビザラインのマウスピース型矯正装置(完成物)は、医薬品医療機器等法(薬機法)上の承認を受けていない矯正装置です。
- 入手経路:米国アライン・テクノロジー社の製品を、同社の日本法人(インビザライン・ジャパン)を通じて入手しています。
- 国内の承認医療機器等の有無:マウスピース型矯正装置の材料として薬機法の承認を受けたものはありますが、インビザラインの装置(完成物)としての承認はありません。
- 諸外国における安全性等:インビザラインは米国アライン・テクノロジー社(1997年創業)が開発した矯正システムで、1998年に米国食品医薬品局(FDA)の認可を受けています。同社の年次報告書によると、これまでに世界で2,200万人以上が治療を受けており、100か国以上で提供されています(2025年末時点)。
- 未承認の医療機器のため、万が一重い副作用が生じた場合に、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
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- 料金表
※患者さんの同意を得て掲載しています。効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。
執筆:福嶋歯科医院 院長 福嶋 太郎(日本歯周病学会 歯周病専門医)
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