
歯周病は、日本人が歯を失う大きな原因の一つですが、正しい知識と毎日のケアで予防できる病気です。予防のコツは、歯周病がどのように始まるのかを知ることにあります。この記事では、歯周病の予防方法を、歯周病専門医がご説明します。
この記事のポイント
- 歯周病は「健康 → 歯肉炎 → 歯周病」の順に進みます
- 歯の周りに汚れがついた状態が1週間ほど続くと、歯肉炎が始まります
- 歯肉炎の段階で食い止めることが、いちばん効果的な予防です
歯周病はこうして始まる
健康
・状態:歯ぐきが引き締まり、出血もない
・元に戻せるか:—
歯肉炎
・状態:汚れが1週間ほど続くと、歯ぐきが腫れて出血しやすくなる。炎症は歯ぐきだけ
・元に戻せるか:歯みがきで元に戻せる
歯周病(歯周炎)
・状態:炎症が骨まで進み、骨が溶け始める
・元に戻せるか:専門的な治療が必要。溶けた骨は自然には戻らない
つまり、歯周病の予防とは「汚れを1週間ためない」こと、そして「歯肉炎になっても歯周病に進ませない」ことです。
ご自宅でできる予防
1. 歯と歯ぐきの境目をていねいにみがく
歯周病の原因になる汚れ(プラーク)は、歯と歯ぐきの境目にたまります。歯ブラシの毛先を境目に当て、小刻みに動かしてみがきましょう。歯ブラシの選び方は「歯周病予防におすすめの歯ブラシは?磨き方は?」をご覧ください。
2. 歯と歯の間は、フロスや歯間ブラシで
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは半分ほどしか落とせないといわれています。1日1回はフロスや歯間ブラシを使いましょう。
3. タバコを控える
喫煙は、歯周病の大きな危険因子です(「歯周病とタバコの関係性とは?」)。
4. 規則正しい食事と生活
だらだら食べや甘いものの取りすぎを避け、睡眠や休養をしっかりとることも、歯ぐきの抵抗力を保つことにつながります。
歯科医院で受ける予防
どれだけていねいにみがいても、歯石になってしまった汚れや、歯ぐきの中の汚れは、ご自宅では取り除けません。歯科医院で定期的に歯石を取り、歯ぐきの状態を検査してもらうことが、歯周病の予防と早期発見に欠かせません。
うがい薬やサプリメント、キシリトールなどは、あくまで補助的なものです。詳しくは「うがい薬は歯周病予防に効果があるのか?」「歯周病はサプリメントで抑制できるか?」をご覧ください。
すでに症状がある方へ
歯みがきのときに出血する、歯ぐきが腫れているといった症状がある場合は、歯肉炎や歯周病が始まっている可能性があります。まずは「歯周病セルフチェック」で確認し、早めに受診してください。
汚れがたまりやすいのは、どんな所?
歯周病の原因は、歯に付く細菌のかたまり(プラーク)です。次のような所は、特に汚れが残りやすくなります。
着色・ざらつき
表面がざらつくと、汚れが付きやすくなります
合わない詰め物・被せ物
段差やすき間に、汚れがたまります
歯並びが重なった所
歯ブラシの毛先が届きにくくなります
歯石
表面がでこぼこで、汚れの土台になります
こうした所は、毎日の歯みがきだけでは落としきれません。歯科医院でのクリーニングや、詰め物のやり直し、歯並びの改善で、汚れのたまりにくいお口をつくります。
キシリトールは、歯周病の予防に効くの?
キシリトールは、むし歯予防の補助として使われています。ただし、歯周病を防ぐ効果については、はっきりした根拠はまだありません。歯周病の予防は、プラークを毎日きちんと落とすことが基本です。
今日からできること
✅鏡で、歯ぐきとの境目に汚れが残っていないか見てみましょう
✅1日1回、フロスか歯間ブラシを使いましょう
✅合わない詰め物や、取れかけの被せ物がないか確かめましょう
動画でも解説しています
関連ページ:予防歯科/歯周病の初期症状とは?/歯周病について
歯周病なら多摩市永山の歯医者「福嶋歯科医院」

〒206-0023
東京都多摩市馬引沢2-3-29 MAHIKIZAWA F1階
- 【月〜日】
8:30~12:30 / 14:00~17:30(最終受付 17:00) - 【休診】祝日
歯周病専門医が在籍する
永山の歯医者 「福嶋歯科医院」
